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子供のホワイトスポット治療について

[2025年03月29日]

子供のホワイトスポット治療について

◯ホワイトスポットとは?

ホワイトスポットとは、歯の表面にできる白い斑点のことを指します。これは、エナメル質の脱灰(ミネラルが失われること)が原因で発生します。特に子供の歯に多く見られ、むし歯の初期段階やエナメル質形成不全などによって引き起こされることがあります。

◯ホワイトスポットができる原因

子供の歯にホワイトスポットができる主な原因は以下の通りです。

1. 初期むし歯(脱灰)
むし歯の初期段階では、歯の表面からカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出し、白く濁った斑点ができます。これは、むし歯が進行する前の段階であり、適切なケアをすれば改善する可能性があります。

2. フッ素症(斑状歯)
過剰なフッ素摂取によって、エナメル質が正常に形成されず、白い斑点ができることがあります。特に、幼少期にフッ素を多く摂取しすぎた場合に発生しやすいです。

3. エナメル質形成不全
歯の発育段階でエナメル質がうまく作られなかった場合、ホワイトスポットができることがあります。これは遺伝的な要因や、妊娠中の栄養状態、病気などが関係していることが多いです。

4. 矯正装置の影響
矯正装置を装着していると、歯磨きが不十分になりやすく、特定の部分が脱灰しやすくなります。その結果、装置を外した後にホワイトスポットが目立つことがあります。

◯ホワイトスポットの治療方法

ホワイトスポットは放置すると目立ちやすくなったり、むし歯に進行したりする可能性があります。以下のような治療方法があるため、子供の年齢や歯の状態に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。

1. 再石灰化療法

ホワイトスポットが初期のむし歯によるものであれば、再石灰化を促すことで改善できます。

・フッ素塗布
歯科医院で高濃度のフッ素を塗布することで、エナメル質の再石灰化を促します。自宅ではフッ素入り歯磨き粉やフッ素洗口液を使用するのも効果的です。

2. アイコン治療

「アイコン(ICON)」と呼ばれる治療法では、歯の表面にレジン(樹脂)を浸透させ、ホワイトスポットを目立たなくします。ドリルを使わず、歯を削らずに済むため、子供にも適した方法です。特に初期むし歯によるホワイトスポットに有効です。

◯ホワイトスポットを予防する方法

ホワイトスポットができるのを防ぐためには、日常的なケアが重要です。

1.正しい歯磨きを習慣づける
むし歯の初期段階であるホワイトスポットを防ぐためには、適切な歯磨きが欠かせません。

2.フッ素を適切に使用する
フッ素はエナメル質を強化し、脱灰を防ぐ効果があります。。

3.バランスの良い食生活を心がける
砂糖の摂取を控え、甘い飲み物やお菓子を控えることも重要です。間食は控えて食べる時には30分後の歯磨きを意識しましょう。

4.定期的な歯科検診を受ける
早期発見・早期治療がホワイトスポットの悪化を防ぐ鍵となります。定期的に歯科医院でチェックを受けることが推奨されます。

◯まとめ

ホワイトスポットは、初期のむし歯やエナメル質の異常によって引き起こされます。子供の場合、適切なケアを行えば再石灰化によって改善することが多いため、早めの対応が重要です。アイコン治療やフッ素塗布など、歯科医院と連携しながら適切な治療を行いましょう。また、日頃の歯磨きや食生活の改善を意識し、ホワイトスポットができにくい環境を整えることも大切です。

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