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削らない虫歯治療 デメリット

[2024年07月17日]

削らない虫歯治療のデメリット

削らない虫歯治療いわゆる「ドリルレスデンタルケア」や「非侵襲的虫歯治療」は、歯を削らずに虫歯を治療する方法として注目されています。従来の虫歯治療は、虫歯の部分を削り取り、詰め物やクラウンを装着する方法が一般的でしたが、削らない治療は、患者にとって痛みや恐怖を軽減できる点で魅力的です。しかし、この治療法にもいくつかのデメリットがあります。以下に、削らない虫歯治療のデメリットについて詳述します。

## 1. 適応範囲の制限

削らない虫歯治療は、初期段階の虫歯や小さな虫歯に対しては効果的ですが、進行した虫歯や大きな虫歯には適応できないことがあります。従来の治療法と比べて適応範囲が限定されるため、患者の症状によってはこの治療法を選択できない場合があります。

## 2. 治療効果の不確実性

削らない治療法は、虫歯の進行を抑えることを目的としていますが、完全に虫歯を治癒するわけではありません。そのため、再発のリスクが存在します。特に、適切な口腔ケアを怠ると、再度虫歯が発生する可能性があります。また、一部の患者にとっては効果が十分に得られない場合があるため、治療後の経過観察が重要です。

## 3. コスト面の課題

削らない虫歯治療は、新しい技術や特別な薬剤を使用するため、従来の治療法と比べてコストが高くなることがあります。保険適用外となるケースも多く、患者にとっては経済的負担が大きくなる可能性があります。このため、経済的に余裕のない患者にとっては、選択肢が限られてしまいます。

## 4. 治療時間の長さ

削らない治療法は、虫歯の進行を止めるために複数回の治療セッションを必要とする場合があります。従来の治療法では一度の治療で済むことが多いのに対し、削らない治療は長期的な通院が必要となることがあるため、患者にとっては時間的な負担が増加します。

## 5. 専門技術の必要性

削らない虫歯治療は、特殊な技術や知識を要するため、すべての歯科医がこの治療法を実施できるわけではありません。専門的なトレーニングを受けた歯科医を見つけることが難しい場合があり、地域によっては治療を受けられる施設が限られていることがあります。

## 6. 長期的な効果の未知数

削らない虫歯治療は比較的新しい技術であり、その長期的な効果や安全性についてはまだ完全には明らかになっていません。従来の治療法に比べて、どの程度効果が持続するのか、将来的なリスクがどの程度あるのかについては、さらに研究が必要とされています。

## 結論

削らない虫歯治療は、多くの患者にとって魅力的な選択肢となり得ますが、上記のようなデメリットも存在します。適応範囲の制限、治療効果の不確実性、コスト面の課題、治療時間の長さ、専門技術の必要性、そして長期的な効果の未知数といった点を考慮する必要があります。患者自身がこれらのデメリットを理解した上で、適切な治療法を選択することが重要です。また、歯科医と相談し、自分の症状やライフスタイルに合った最適な治療法を見つけることが、健康な口腔環境を維持するために不可欠です。

湯島なかがみ歯科では軽度な虫歯に関しましてはオゾンやレーザーを使った削らない虫歯治療、進行してしまった虫歯に関しましては削らない方がデメリットが大きいので、なるべく削らない虫歯治療として神経を保護する薬やレーザーを駆使して神経を守っていきます。

削らない虫歯治療
歯の神経保護

湯島なかがみ歯科

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